REPORTオルソスキャナの照度分布を計測しました。
スキャニングサービスにて作品が受ける積算光量を知るために、照度分布を計測しました。
計測
スキャニング解像度によって、光源の移動速度が変わります。
以下の条件で積算照射光量を計算しました。
作品の幅:600mm
計測箇所:中央(1m方向の中央)
結論
最大照度:20,520 ルックス
半値幅:約100mm(照度が半分になる幅)
以上から、
[光学解像度 400ppi]
プレビュー時:59[Lux・Hr]
本スキャン時:157[Lux・Hr]
合計:216[Lux・Hr]
作品は、スキャニングサービスによって、216ルックス時間の光を受けます。
例えば、もし、60ルックスの環境にて、通常展示した場合、3時間36分 連続展示したのと同じです。
以上から、通常展示(60ルックス、8時間)で照射される積分光量に対して1スキャンで受ける積算照射光量は、ほぼ半分であると見なすことができます。
同様に、
[光学解像度 800ppi]の時は、
プレビュー時:59[Lux・Hr]
本スキャン時:314[Lux・Hr]
合計:373[Lux・Hr]
もし、60ルックスの環境にて、通常展示した場合、6時間13分 連続展示したのと同じです。
※ただし、ここで光源の分光分布は、紫外線を含まず、可視光域のみ。
また、可視光による、作品の劣化は、赤外線成分などによる、作品の温度上昇等が無く、室温であると仮定し、
作品の劣化は、光量(LUX)と積算時間(HR)のかけ算(=つまり、積算照射光量、LUX × HR)のみで決まると仮定しています。(※1)