PRODUCTスキャナ駆動ソフトウェア
iMeasure Scan
iMeasure ScanA3全面を12億画素(2400ppi)でスキャン。スキャナを濃度計に。
アイメジャーオリジナルのイメージスキャナ駆動ソフトウェアです。
メーカーデフォルト機能に加え、2400ppiでA3全面スキャン、原点座標の指定、取込範囲ロック機能 、 Densitometerモードでガンマ1.0でのスキャンが可能です。
焦点ブラケットスキャン、タイムラプススキャンや加算平均・単純加算でのノイズ低減機能を使うことにより、 各種分析に威力を発揮します。
応用事例
| A3 スキャナと組み合わせて寸法検査機に | DNA/タンパク質検査用電気泳動ゲルの定量的な可視化 | 細胞の培養状況をタイムラプススキャン | 焦点ブラケットスキャンで12 億画素の広視野顕微解析・・・など
基本仕様
概要 | ・タイムラプススキャン、時分秒単位で指定可能 ・A3スキャナで12億画素スキャン(Proのみ) ・最適ピント位置を見つける焦点ブラケットスキャン(Proのみ) ・ノイズ低減、最高256回まで加算(Stdのみ) ・Densitometer モード(濃度計)機能搭載 ・スキャン時のレベル補正指定(Stdのみ) |
---|---|
動作環境 | Windows 10/11 (32bit/64bit) 各社スキャナTWAIN対応 動作確認済スキャナ一覧はこちら |
取込寸法 | イメージスキャナに依存 |
原稿種 | 反射/透過(透過対応はEPSONスキャナのみ) |
ユーザーインターフェース | プレビュー機能/取込範囲指定/マウスでフリーハンド指定/4パラメータで直接座標を数値指定/取込範囲ロック機能 メーカー提供UI/iMeasureScanのUI |
階調 | Color:24bit/48bit GrayScale:8bit/16bit GrayScale Dropout Color (Red/Green/Blue) :8bit/16bit |
光学解像度指定 | 50, 100, 200, 300, 400, 600, 800, 1200, 1600, 2400,(3200), 4800 [ppi(=dpi)] |
ガンマ | 1.0/2.2 |
MODELモデル別機能一覧
製品名/型番 | iMeasure Scan Pro | iMeasure Scan Std | iMeasure Scan Lite | EPSON SCAN/EPSON SCAN2 |
---|---|---|---|---|
モデル名 | SW-IMS-P |
SW-IMS-S |
SW-IMS-L |
- |
動作環境 | Windows |
Windows |
Windows |
EPSON製品に準ずる |
原点座標の指定 | ○ |
○ |
○ |
△(サイズ指定のみ) |
取込範囲ロック機能 | ○ |
○ |
○ |
× |
Densitometerモード(ガンマ1.0) | ○ |
○ |
○ |
× |
A3,12億画素スキャン | ○ |
× |
× |
× |
焦点ブラケットスキャン | ○ |
× |
× |
× |
ノイズ低減 | × |
○ |
× |
× |
タイムラプススキャン | ○ |
○ |
× |
× |
レベル補正 | × |
○ |
× |
○ |
連番でのファイル名保存 | ○ |
○ |
× |
○ |
標準装備製品 | × |
アイメジャー製品全機種 |
||
価格(税込) | ¥217,800 |
¥110,000 |
¥10,780 |
- |
※納期は注文を頂いてから5営業日以内。iMeasure Scan LiteをVECTOR からオンラインで購入される場合は、直ちにご使用可能です。
動作確認済みスキャナ一覧
iMeasure Scan Std/Lite | EPSON ・DS-G20000(Version 1.6.0以上) ・ES-G11000 ・ES-10000G ・ES-2200 ・GT-7600U ・GT-X980 (Version 1.6.1以上) ・GT-X970 |
---|---|
iMeasure Scan Pro | EPSON ・DS-G20000 ・ES-G11000 ・ES-10000G |
※お手持ち、もしくは購入予定のスキャナの動作確認をご希望のお客様に無償で動作確認サービスを行います。
詳しくは、販売元へお問い合わせください。
特長
01取り込み範囲を読取開始位置(横/縦)と原稿サイズ(幅/高さ)の4つのパラメータにて直接指定可能
原稿取り込みの位置を正確に指定できます。
また、「取込範囲固定」機能を使うことでルーチンスキャン業務など、誰が操作しても、いつも同じ条件で、
同じ場所を同じ画像サイズで取り込む作業をケアレスミス無く安定して行うことが可能となります。
02ドロップアウトカラー機能を搭載
Red/Green/Blueのうち、1つの色チャンネルのみをグレースケールにてスキャンします。
例えば、印刷インク濃度の測定を行う場合、最も吸収率の大きい色チャンネルのみで計測する場合があります。
RGB48bit カラーで取り込む場合に比べて、ドロップアウトカラーのグレースケールで済むので、データ量は1/3で済みます。
0316bit/48bitのTIFF画像に対応
16bitの画像データは、65536 階調の画像の濃淡情報を保有しています。
RGB カラーにて 48bit 画像となります。
現在市販されているイメージスキャナは、10bit、12bit、16bitといったA/D変換能力を有する機種が多く販売されています。
近年、ImageJなどのフリーウェアの登場で16bit画像を扱える環境を安価に構築できます。
iMeasureScanでは、DENSITOMETER機能と16bit画像取得を組み合わせることで、濃度計としてのイメージスキャナ利用を提案します。
※ただし、イメージスキャナが16bit/48bitを出力可能な機種に限ります。
04DENSITOMETER(濃度計)機能を搭載
イメージスキャナのデフォルトガンマは、1/1.8や1/2.2が通常です。
理数系でイメージスキャナを使う場合、反射率(もしくは透過率)に比例した値を必要とする場があります。
DENSITOMETERモードは、イメージスキャナのシステムガンマを1.0に固定します。
16bit出力機能と併せて使うことで、65536階調、OD値(光学的濃度)にして4.8まで測定可能な濃度計としてイメージスキャナを使うことができます。
ただし、限界検出濃度は、機種に依存します。
iMeasureScan は、機種の限界検出濃度を高めるために、ノイズ低減(デジタル増感)機能を提供します。
05作業ファイル作成先ドライブ指定機能(Stdのみ)
イメージスキャナの出力する画像のファイルサイズは、高解像度の場合膨大なサイズとなります。
これらの画像の処理を安定して行うために、作業ファイルの作成先ドライブを任意に指定可能としてあります。
高速ハードディスクや、メモリディスクなどを指定することで処理を更に高速にできます。
06ノイズ低減(デジタル増感)機能を搭載(Stdのみ)
「加算平均」、「単純加算」の2つのモードがあります。
「加算平均」は、出力値を変えずノイズ低減効果があります。
「単純加算」は、加算回数に比例して出力値が大きくなります。
計測対象の画像出力が非常に小さい場合、この機能が非常に有効となります。
最大256回までの加算が可能です。
単純加算時には、画素飽和が発生する直前にスキャンを自動停止する機能も用意されています。
一般的に、ノイズ低減(デジタル増感)機能は、OD値で2以下の暗部(8bit値にて3以下。反射率にて1%以下)に効果が見られます。
センサの光ショットノイズは、光子の数をNとした時、平方根となります。
したがって、S/N比(Signal / Noise 比率)は、Sを大きくする程改善されます。
ノイズの主要因が、光ショットノイズである場合、4回加算することでノイズは1/2、16回加算することでノイズは1/4となります。
アナログ段階で光を積算する方法がノイズ低減の第1の手段ですが、これが不可能な場合、デジタル的にスキャン画像を足し合わせて、同様な効果を得ることが可能となります。
※ ただし光ショットノイズ以外のノイズには低減効果がありません。
07タイムラプススキャン(連続スキャン)モードを搭載
インターバル(間欠)時間を時分秒の単位で指定して、指定された時間間隔で自動的にスキャン動作を繰り返し実行します。
例えば、顕微観察にて低速度な連続画像を得られます。
弊社では、反転したスキャナを用いてサリチル酸メチルの再結晶現象の連続撮影を行いました。
スキャンを終えて指定フォルダに自動保存された画像ファイルを後処理のアプリケーションソフトウェアと組み合わせることで、簡易的な自動検査装置を構築することができます。
08レベル補正機能搭載(Stdのみ)
Photoshop のレベル補正と同等の処理をスキャン後に自動的に行います。
シャドウ、ガンマ、ハイライトをあらかじめ指定します。被検査サンプルが非常に暗い、などあらかじめ分かっている場合に有効です。
例えば、後処理のアプリケーションソフトウェアにて、単純2値化処理のみで被検査サンプルの輪郭を抽出するなど、画像処理のトータルコストや時間を下げたい場合などに有 効です。
【補足】 iMeasureScan にてスキャナを駆動できるためには、イメージスキャナメーカーが供給する TWAIN Data Source が、スキャナーメーカーが供給する
ユーザーインターフェースを隠すコマンド『TW_USERINTERFACE.ShowUI:FALSE(*3) 』に対応している必要があります。
イメージスキャナの TWAIN Data Source が、ガンマの任意の係数を設定するコマンド『ICAP_GAMMA(*3) 』に対応している必要があります。
詳細は、お手持ちのイメージスキャナメーカーに問い合わせください。
■ TWAIN 仕様書 //www.twain.org
■ ImageJ :https://imagej.nih.gov/ij/
SAMPLEiMeasureScanを用いて取り込んだサンプル画像
-
ノイズ低減(デジタル増感)機能応用事例
【事例1】 最大光学濃度6.0のステップチャートを用いて、検出濃度限界を測定。廉価版イメージスキャナ(ES-2200)を用いて、最大濃度5.2まで検出に成功。
【事例2】 ノイズ低減機能による加算平均回数と暗部ノイズ低減効果。
-
ImageJとの組み合わせ応用 プロット
KodakGrayScaleチャートをDENSITOMETORモードでスキャン。
ImageJにて任意ライン(図中黄色)の値をプロット、textファイル出力した事例。 -
ImageJとの組み合わせ応用 3-Dプロット
タンパク分析手法の1つ二次元電気泳動したゲルのCBB染色画像をDENSITOMETORモードでスキャン。
ExcelにてO.D.値変換した後、ImageJにて3-Dプロットした事例。
CBB染色タンパク質ゲルご提供:京都高度技術研究所山本佳宏様 -
GELSCAN加算処理
32回加算することで飛躍的にノイズが低減していることが解ります。
CATALOGカタログ・発表論文
販売元
直販
アイメジャー株式会社 (iMeasure Inc.)
オンラインショップ
vector PCショップ
開発
【開発者】
アイメジャー株式会社 岡村幸雄