PRODUCT赤外線イメージスキャナ
IRシリーズ

IR SERIES近赤外線画像をより簡単に、しかも高精細に。

近赤外線を搭載したイメージスキャナです。
東洋に多い墨を使った文字や押印は赤外線イメージスキャナを使うと鮮やかに浮かび上がり、判別できなくなった木簡などの判読に役立ちます。
赤外線インクの検査・品質管理、手のひら静脈の可視化、古い位牌文字の判別など各種分析に威力を発揮します。

応用事例


| 目に見えない赤外線インク(ステルスインク、不可視インク)を印刷した印刷物、有価証券の検査、品質管理。 | ボールペン、筆などの筆記用具の識別、鑑定。 | 退色した古い写真の復元。 | 機能性フィルムの不具合解析。 | 埋蔵文化財遺物木簡の画像データベース化。 | 消えかかった古文書、古写真の可視化。 | 偽造文書・贋作の真偽解析。・・・など

IRシリーズ製品一覧

基本仕様

形式 卓上型フラットベッドイメージスキャナ
走査方式 読み取りヘッド移動型原稿固定読み取り
光源 IRGB-6500:白色LEDアレー、近赤外線アレー(λ=850nm)
IR-6500:近赤外線アレー(λ=850nm)
センサ CCDラインセンサ
取り込み寸法 IRGB-6500(201911A1):310×437mm・A3ノビサイズ(全モード共通)
IRGB-6500(201911A2):310×420mm・A3サイズ(全モード共通)
IR-6500:310×437mm・A3ノビサイズ(反射モード)| 309×420mm・A3サイズ(透過モード)
光学解像度 94.5 pixel/mm。11μm。2400ppi
最大有効画素数 29,280x41,280pixels(2400ppi)
読み取り階調 各色 16bit 入力/ 16bit 出力(65,536 階調)
インターフェース Hi-Speed USB
本体外形寸法 反射モード:656×458×158mm
透過モード:656×458×190mm
消費電力 反射モード:50W
透過モード:55W
電源 AC100-240V,50/60Hz
重量 反射モード:15kg
透過モード:20kg
対応OS 最新TWAINをご覧下さい

MODELモデル名・納期

製品名/型番 モデル名 機能 納期
IRGB

IRGB-6500

201911A1

白色・赤外線イメージスキャナ A3サイズ反射モード

お問合せください。

IRGB

IRGB-6500

201911A2

白色・赤外線イメージスキャナ A3サイズ反射/透過モード

お問合せください。

IR

IR-6500

201803A1

赤外線イメージスキャナ A3サイズ反射モード

お問合せください。

IR

IR-6500

201803A2

赤外線イメージスキャナ A3サイズ反射/透過モード

お問合せください。

※本体価格はお問い合わせください。

OPTIONオプション・カスタマイズ

製品名 内容 納期
カスタマイズ

励起/蛍光波長のカスタマイズ

ご注文を頂く際に、光源の中心波長を選択可能です。
中心波長範囲:400nm~970nm
半値幅:約30nm
※カスタマイズ品の納期は別途相談。詳細はお問い合わせください。

別途相談。

オプション

駆動ソフトウェアiMeasure Scan
モデル:SW-IMS-S

リニアガンマ(DENSITOMEATOR機能)にて画像を取り込みます。
被測定物の反射率、透過率に相当する画像を16bitで得ることができます。
イメージスキャナを濃度計としてお使い頂けます。
※IRGB-6500は専用駆動ソフトウェアを標準装備しています。

注文を頂いてから5営業日。

オプション

専用キャリングケース
型番:IR6KCC

アルミフレーム+FRP製。外寸:約58x77x25cm

注文を頂いてから8週間以内。

特長

白色・赤外線イメージスキャナ IRGB-6500の特長

011台4役

白色LEDアレー、赤外線LEDアレーの2種類の光源を切り替えることにより、 複数の画像モードの取り込みを1台のイメージスキャナで一括スキャン可能です。 (1)フルカラー反射モード、(2)赤外線反射モード、(3)フルカラー透過モード、(4)赤外線透過モード

02専用ソフトウェアが標準添付

12億画素(A3-2400ppi) を一発でスキャンする専用ソフトウェアが標準添付されます。
また、反射モードと透過モードを切り替えてもプレビュー画面は消えません。
市販のイメージスキャナでは、反射モードと透過モードは取込範囲が17mm異なるためプレビュー画面を共用できませんでした。
IRGB-6500は全ての画像モードで取込範囲設定を共用可能です。

03焦点高さ変更可能

専用ソフトウェアでプラテンガラス面に置いた試料の高さ(浮き)に応じて焦点位置を+6.0mmまで変更できます。

IRシリーズの特長

01階調65,536階調・16bit In/16bit Outの高S/N画像

わずかな資料の明暗差『反射率/透過率のムラ』を0.0015%(=1/65,536)の精度にて、A3サイズの範囲で2次元画像化できます。
その結果、肉眼や通常のデジタルカメラ、赤外線写真等では全く見ることのできない画像が可視化できる場合があります。

02カメラや照明のノウハウは必要なし

照明光調整・撮影アングル調整などの設定が不要です。
資料をガラス台に載せるだけ。どなたでも簡単にキレイな画像が得られます。

03短時間の赤外線照射で資料を傷めない

カメラ型と異なり、貴重な資料に対し待機時に赤外線を照射しません。
画像取り込みのために赤外線を照射する積分時間は数秒以下です。
また、取り込んだ画像を直ちに確認できるため失敗がありません。

04歪みのない画像、画像に縮尺情報付きのデジタルデータ入力

簡単にレンズ歪み無く微細構造を拡大スキャンすることができます。
木簡などを原稿台に置くだけで歪みのない画像を得ることができます。
照明光ムラを自動校正しますので、A3サイズ以上の寸法の資料の画像取り込みにおいても、つぎはぎ部分の画像合成が容易にできます。
デジタル画像データは、自動的に寸法情報(スキャン解像度)が組み込まれます。
定規などを一緒に写し込まなくても寸法管理が厳密になされます。 プリンタ印刷すると自動的に等倍印刷されます。 将来に向けた画像アーカイブ等に最適です。

05正反射光を回避した光源配置により、テカリの無い画像をスキャン

濡れたままの資料(木簡等)も『テカリ』無しにキレイに取り込みできます。
カメラ型では真似のできないイメージスキャナの最大の特長です。

062400ppi(A3で12憶画素)の高い画質

印刷に耐える高精細な画像を生成します。 ※2400ppi、A3サイズを一度にスキャンするためには専用のソフトウェア(iMeasureScanPro)が必要です。
印刷紙面上にて690%以上の拡大が可能です。
例えば、長さ42cmの木簡を2.9メートルに拡大して印刷出力できます。
大型インクジェットプリンタ等との組み合わせにより博物館等での展示に威力を発揮します。

07将来のアップグレードも安心

ドライバにEPSON Scanを使用しており、市販の画像ソフト(Photoshop 等)を使って直ちに画像解析、保存が可能です。
Windows, Macintosh 等の複数のOSに対応します。

SAMPLE近赤外線の応用事例

  • 木簡の見えにくい墨書文字の判別

    考古学研究における木簡の見えにくい墨書文字の判別

    サンプル画像

    近赤外線は可視光に較べ木のセルロース繊維質による光拡散の影響が少ないため奥に染み込んだ墨の炭素成分による赤外線吸収が透けて見えます。
    【資料提供】
    吉川義彦様 関西文化財調査会

  • 神社仏閣の古い位牌文字の判別

    神社仏閣仏壇の古い位牌文字の判別

    サンプル画像

    黒化して判読できなくなった古い位牌であっても赤外線イメージスキャナを使うと墨で書かれた文字が鮮やかに浮かび上がります。
    【資料提供】
    広島県甲山町教育委員会

  • 手のひら静脈の可視化

    手のひら静脈の可視化

    サンプル画像

    静脈中の血液は近赤外線を吸収し、個人ごと固有なパターンを持ちます。
    ※プライバシー保護のため低解像度画像のみを掲載。

  • 伊勢型紙(渋紙に手彫り技法で彫り模様を抜いたもの)の押印の可視化

    伊勢型紙の押印の可視化

    サンプル画像

    濃い焦げ茶色の型紙をスキャンすると、目では全く見えなかった、墨で書かれたサインや押印が浮かび上がります。
    【資料提供】
    常葉大学短期大学部 名誉教授 稲葉昌代様

  • 立体物のアウトライントレースを簡略化

    立体物のアウトライントレースを簡略化

    サンプル画像

    インクジェットカラープリンタの染料は赤外線を吸収しないため、カラー出力を鉛筆で直接なぞった後、赤外線イメージスキャナでスキャンすると鉛筆線のみをトレーシングラインとして抽出できます。

  • 方眼紙に書いた鉛筆デッサンのみを抜き出す

    方眼紙に書いた鉛筆デッサンのみを抜き出す

    サンプル画像

    遺跡から発掘される土器などの遺物の『実測図』を作成するために、それまで、方眼紙に手書きされた線画を再度、トレーシングペーパーに描写する作業が行われてきました。赤外線イメージスキャナを使うことでこの作業を省略することができました。
    【資料提供】
    財団法人 吉田町地域振興事業団(山口県)